段戸川C&R区間では「1日10匹釣れる川を」というキャッチフレーズをかかげ、経験が浅い方でもそれが出来るよう取り組んでいます。
今シーズンでいくと、3月末から活性が上がり始め、そこに成魚放流を入れたため比較的キャッチフレーズに近い状態になっていることが掲示板を見てもわかると思います。
通常、魚が増えれば密漁が入りますが、段戸川では段戸川倶楽部の監視があるからこそ、この状態を長くキープすることが出来ます。
今シーズンは35名で運営しており、様々なバックグラウンドを持つメンバーで構成されているため、平日も休日も朝も夕方も監視出来ており、他に類をみない体制になっているでしょう。感謝しかありません。
つまり、監視がしっかりしているから「成魚さえいれれば、1日10匹は可能」ともいえるのですが、そこは通過点に過ぎず、もう少し上があります。
これは、掲示板にあがっている段戸川倶楽部メンバーMさんが3/30に釣ったアマゴです。
1日10匹釣れるだけでなく、このレベルのヒレピン魚が10匹釣れる状態にしたいのです。
成魚放流された魚が10匹釣れる場所は他にもあります。ただ、自然繁殖や発眼卵から育った美しく逞しいアマゴが10匹釣れる川はそうないはずです。
まだ自然繁殖や発眼卵から育ったアマゴだけでは量が足りないため成魚も入れますが、いずれは成魚放流なしでいけないか?
石徹白などで、大量の成魚を入れていたからこその圧倒的な棲息量だったことなど他でネガティブな事例はありますが、実際のとこ段戸川C&R区間のように短いエリアに発眼卵を徹底的に入れ続ける事例も少ないはずです。
現段階では、発眼卵から育ったアマゴは結構な数残っており、同じボリュームで2-3年残り続けてくれれば夢ではありません。
「(ヒレピンの美しい魚が)1日10匹釣れる川を!」
可能性はあると思います。
段戸川の河川勾配、水棲昆虫の量、土砂が少ない渓相。
ついでに段戸川育ちの尺アマゴがかかることなんてのを想像するとワクワクがとまりません。
もう一つ、アマゴだけでなくカジカやヨシノボリ、様々な魚や水棲昆虫があふれるような状態にしたい。
安藤組合長の話では、昔はもっとカジカやヨシノボリもいたそう。
こちらはどうすればそのような状態に出来るのか、まだ調べなければならないことが多いです。
一つ言えるのはアマゴだけが増えるのは不自然であるということ。アマゴの棲息を支える様々な種類の生物がいてこそのはず。息の長い話になりますが、鍵は森林でしょうか。
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